変形性膝関節症

ひざの痛みと言えば変形性膝関節症と言われるほど、最も多い症状です。

ひざの痛みは、進行や個人差によって異なり、激痛を伴うこともあれば無痛の人もいます。

中高年に多い症状ですが、若年層での肥満や酷使での負担が原因で発症することもあります。

ひざの痛みがひざを動かした時、「違和感がある」「キリッと痛みが一瞬走る」などは変形性膝関節症かもしれません。

ひざの痛みを感じないこともありますが、軟骨のクッション機能に障害が生じ、衝撃を吸収できなくなってきています。

レントゲンでは軟骨が写らず、骨と骨の間隔を頼りに診断されますので、膝に負担をかける生活に心当たりがある人はMRIなどで詳しく検査をお願いすると良いかもしれませんね。

ひざの痛みは徐々に増し、O脚など脚がまっすぐに伸びなくなってきます。

また、関節を潤滑させる関節液が多量に分泌されるため、関節水腫(水がたまる)になることもあり動くことが苦痛になってきます。

ひざの痛みはさらに増し、骨硬化と呼ばれる骨棘や骨堤がみられるようになり、強くなっていきます。

軟骨が変形することで負担が集中し、軟骨が硬くなります。

とげのように骨が増殖している状態を骨棘、土手のように骨が増殖している状態を骨堤と呼ばれます。

ひざの痛みが激痛となるのは、軟骨が露出し骨同士が直接ぶつかり合う時です。

変形性膝関節症は、軽い運動や体操、ヒアルロン酸やステロイドの注射、サポーターなどでの温熱療法といった治療法と手術療法とがあります。

手術には、高位頸骨骨切り術と人口間接置換術があり、どちらも効果的ですが術後の運動療法は不可欠となります。