男性特有の下腹部の痛み

下腹部の痛みで男性特有の疾患と言えば「前立腺炎」です。

下腹部に痛みがあるのは、前立腺が膀胱の直下にあり尿道を包むように位置しているからですね。

診断方法を嫌がる男性も多いですが、泌尿器科専門医が肛門から指を入れ触診し、前立腺マッサージによって前立腺液を絞り出し培養します。

下腹部に痛みがある男性は、放っておくと生殖能力低下のおそれもありますから、直ぐに診てもらうようにしましょう。

下腹部の痛みで受診し前立腺炎だった場合、細菌性か非細菌性かを調べますが、非細菌性の場合の原因は明らかにされていないため治療は困難と言われています。

また、細菌性であっても急性であれば比較的治りも早いのですが、慢性、または慢性化した前立腺炎も治療が困難で、手術を検討しなくてはなりません。

下腹部の痛み以外には、残尿感、頻尿、性欲減退、血尿、急性ですと高熱や悪寒などの症状が現れます。

また、下腹部の痛みは、前立腺炎の症状でも起こることもある下痢や便秘で起こることもあります。

治療には、医師による前立腺マッサージ、頻繁な射精、リラクゼーション療法などを取り入れながら、鎮痛剤や抗炎症薬、抗生剤などを服用していきます。

下腹部の痛みと尿の異常を感じたら、早めの検査を受けるようにしましょう。